… … …(記事全文1,529文字)北京で11日に閉幕する中国の全国人民代表大会(全人代、共産党主導の国会)では、習近平政権が経済停滞の中での軍備増強路線を明らかにした。先端半導体や人工知能(AI)など軍民両用技術の強化を急ぎ、西側の最先端技術奪取に全力を挙げるだろう。
全人代冒頭で、李強首相は2025年の実質GDP(国内総生産)の前年比伸び率目標を前年並みの5%前後にすると発表した。国防予算(名目値)は前年比7.2%増の1兆7846億元(約36兆7600億円)であり、経済成長率を凌駕するが、中国経済の停滞はひどく、経済成長率5%という数値自体水増し疑惑がつきまとう。
実際の経済成長率はどの程度か検証してみよう。