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株好きFPかたやま りえの株式投資&ときどきマネーの話

かたやま りえ(株好きファイナンシャルプランナー)

かたやま りえ

赤字企業でも将来有望?ベースフードの投資戦略を考える!
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おはようございます。


◆指標振り返り

22日 中国 最優遇貸出金利は、

市場の予想通り、

最優遇貸出金利(LPR)を

1年物LPRは3.45%、

5年物は4.20%に

それぞれ据え置きました。

融資は主に1年物LPRに基づき、

5年物LPRは

住宅ローン金利に影響します。

専門家は、金利引き下げによる

元の下落圧力を避けるため、

市場に大量に資金を供給する

量的緩和策に注力する可能性がある

と述べています。


23日 日銀金融政策決定会合

24日に解説済み

25日 ECB政策金利は、

欧州中央銀行(ECB)は

25日の理事会で、

過去最高の4%で据え置くことを

決定しました。3回連続の据え置きです。

これはインフレ対策への強い

コミットメントを示しています。

ECBは、現在の金利水準が

目標達成に貢献すると考えており、

必要に応じて金利を

調整する権利を保持しています。

インフレのトレンドに関しては、

これまでの見方を

ほぼ確認していますが、

物価上昇圧力や労働コストの

伸びに関する言及は削除しました。

ラガルド総裁は、利下げについて

議論するのは時期尚早であり、

今後の判断は新たなデータに

依存すると指摘しました。

成長リスクについては

下方に傾いており、

ウクライナや中東の戦争、

世界経済の低迷などが

影響しています。

また、賃金の伸び鈍化は

好ましい方向と評価しています。


25日 米国第4四半期実質GDP速報値は、

年率換算で前期比3.3%増となり、

市場予想の2%増を上回りました。

この伸びは前四半期の

4.9%増からは鈍化しましたが、

米経済は消費支出の堅調さを背景に

底堅い動きを見せています。

インフレ圧力は緩和されており、

FRBの利下げ開始はまだ早いとの

見方が示されました。

また、個人消費は2.8%増加し、

GDPの約7割を占める

この分野が成長を支えています。

インフレ指標は1.9%上昇し、

FRBが重視する

コアPCE指数

(個人消費支出の

エネルギーや食品を除いたもの)

も2.0%上昇しました。


◆赤字企業の投資戦略、どう考える?


マネーフォワード(3994)や、

メルカリ(4385)は

赤字でも株価が大きく上昇してきました。

マネーフォワードは今だ赤字ですが、

メルカリは黒字転換し、

収益も拡大しています。

私自身、赤字企業には投資はしない

という方針でしたが、最近


『株の投資大全 成長株をどう見極め、いつ買ったらいいのか』


金融・経済ライターの

小泉秀希さんの著書を読んで、

赤字企業への投資も

チャレンジしてみたいと

考えが変わりつつあります。


この本には、赤字企業の投資の

投資戦略について

非常にわかりやすく

書いてありました。

今日は、本書から学んだ内容を

ベースフード(2936)

使って赤字企業の投資戦略について

一緒に考えてみましょう。


まず、赤字企業は、

1株当たり純利益が

マイナスになってしまうため

PERの計算ができません。


小型株では利益より先行投資を

優先して赤字になる

ケースがあります。


この場合、先行投資の費用を除いて

どのくらい利益が出るかを考えると、

投資対象にするかを

判断することができます。


ベースフードは、

パン、パスタ、クッキーなど

完全栄養食「BASEFOODシリーズ」

で有名で、急成長しています。

コンビニでもよく見かけますよね。


2022年の上場時から

赤字が続いています。

2023年2月期決算説明資料に

目を通すと、

広告宣伝費が売上高の

約25.8%(画像の赤いライン)と

なっていて非常に高く、

利益を圧迫している

ことがわかります。




「売上に対する広告宣伝費の比率・割合」

https://hansokunodaigaku.com/koukoku_post/1414/

は業界によっても違いはありますが、

健康食品会社の売上に対する

広告宣伝費の比率は10%となっています。


参考までに、同業に近い、

オイシックス・ラ・大地(3182)の

2023年3月期の売上高に対する

広告宣伝費の割合は約7.9%でした。


ベースフードの広告宣伝費は、

オイシックスより約3倍も高く、

先行投資で広告宣伝費をかけて

売上を伸ばしていくという

戦略であることが分かります。


今後ベースフードの成長が落ち着いて

広告宣伝費が業界の平均の10%程度に

なったとして、収益を計算してみましょう。


2024年2月期の売上高予想は

151億円です。

2024年2月期第3四半期

決算決算説明資料によると

売上高に対する広告宣伝費率は、

下の画像の通り

22.4%となっていますので

広告宣伝費は、約33.8億円、

10%だと、15.1億円です。

本来より18.7億円多く

費用がかかっています。


予想営業利益マイナス11億円に

18.7億円をプラスすると、

7.7億円の黒字になります。

先行投資分の広告宣伝費を引いた

当期純利益は、

7.7億円×0.7(法人税)=約5.4億円

となります。


先行投資分の広告宣伝費を引いた

1株当たり純利益は、

5.4億円÷発行株数52650千株=約10.3円


約10.3円が1株あたり純利益となります。


先行投資分を除いて算出した

現在のPERは、

1月25日の株価377円÷10.3円=約36.6倍


約36.6倍となります。


来期はもう少し割安に

なると考えられます。


私自身、完全栄養食に対して

最初は普段の食事で十分と

思っていましたが、

最近は考えが変わり

補助的に利用するのも

いいかなと

思うようになってきました。

10月にカビが生えた商品が発覚し、

自主回収したことで、

今期の業績を下方修正しましたが、

売上は順調に増加しています。

2025年2月期は黒字を目指しています。

今後の回復に

注目したいと思っています。


◆まとめ


小型株で先行投資が要因で

赤字の企業は、

先行投資の分を差し引いて

利益を算出する方法を

お伝えしました。

気になる企業があれば

今日お伝えした手順で

リサーチしてみてくださいね。


*参考資料


ベースフード2023年2月期決算説明資料

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2936/tdnet/2262526/00.pdf


ベースフード2023年2月期第3四半期決算説明資料

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2936/tdnet/2381125/00.pdf


「売上に対する広告宣伝費の比率・割合」について資料

https://hansokunodaigaku.com/koukoku_post/1414/


『株の投資大全 成長株をどう見極め、いつ買ったらいいのか』

本書は、株式投資の基礎から

体型的に学べる本ですので、

ご興味ある方はぜひ読んでみてくださいね。



・記事中の銘柄は推奨銘柄ではありませんので、投資判断は必ずご自身でお願いします。

・私自身も相場と向き合いながら取引しています。Kindleなどでお伝えしている通りにできないこともありますことをご了承ください。

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