… … …(記事全文3,428文字)※2月12日(木)分の先行配信です。
今回の選挙で、自民党の対抗軸としてメディアが持ち上げる「中道改革連合(中革連)」の共同代表、野田佳彦氏。彼を「自民党政治を終わらせる旗手」と信じるのはあまりに早計だ。野田氏が「隠れ自民」であることは、知る人ぞ知る“公然の秘密”だ。
●野田氏は「隠れ自民」
野田氏の過去と現在の言動を照らせば、彼が本質的には「自民党以上に自民党的」であることがわかる。
民主党政権時代(2009~2012年)の最後の首相を務めたのが野田氏だが、彼は民主党内の消費税増税反対を押し切り、政敵であるはずの自民・公明と手を組んで(「三党合意」)、当時5%だった消費税増税を2014年に8%、2015年に10%に引き上げる法案を成立させた(実際に10%に引き上げられたのは2019年安倍政権時)。
増税はどの政権もやりたくない「不人気政策」だ。それを野田氏が首相時に法律化したことで、後の安倍政権は「これは前の政権が決めた既定路線だから」と言い訳して増税することができた。野田氏は本来なら自民党が背負うべき増税の「泥」をかぶったのだ。
<2012年2月29日 ロイター>
野田氏が強行した「三党合意」は民主党内からも公約違反だと批判され、小沢一郎ら約50名が離党、8月には参議院で野田氏の問責決議が可決されるなど、民主党は一気に弱体化していった。そして野田氏は「このタイミングで解散したら民主党は大敗する」とわかっていたにもかかわらず2012年12月に衆議院を解散、民主党は300近い議席から57席まで激減し、自民党に政権を返上した。当時この解散は「自爆テロ解散」と呼ばれた。
野田氏は自民党の最も困難な課題(増税)を解決してあげた上で、最後は政権まで熨斗(のし)を付けて返したのだ。
<2012年12月18日 朝日新聞>
そして今回、突然の立憲民主衆議院議員の離党・中革連吸収だ。党は存続するものの事実上の立憲民主解体・再編に、野田氏の過去の“実績”を思い出さずにはいられない。中革連に入党した立憲民主党員はこれまでの主張と矛盾する政策を強要されたうえに、比例代表名簿は全て公明党員だ。
2012年に民主党員が経験した悲劇が、再び野田氏の手によって立憲民主党員に襲い掛かろうとしている。
<2026年2月3日 日刊スポーツ>
<2026年2月4日 スポニチアネックス>
<2026年2月6日 MBS>
野田氏の本心はともかく、現象だけ見れば、野田氏は2012年同様、自民党の復活を間違いなく後押ししている。
<2026年2月4日 長周新聞>
以前お伝えしたように、戦後、米CIAは、東西冷戦の激化やソ連の台頭、中国の共産化などを背景に、日本を「反共の砦」とすべく、日本国内に反共(右翼)勢力として自民党や日本会議や国際勝共連合を作り、韓国ではKCIA(CIAの韓国支部)を通じて反共工作活動組織「統一教会」を育てた。そして統一教会は日本にも進出し、安倍派のような自民党議員だけでなく、野党でも統一教会の手足となる見込みのある議員を支援して傀儡化した。
<自民・統一教会・勝共連合は米CIAが創った「反共の砦」>
野田氏もそうした議員の一人であり、安倍派の高市首相と野田氏は、統一教会の支援を受けてきた「同じ穴の狢」だ。
つまり野田氏は、自民党を倒すための刺客ではなく、野党に送り込まれた自民党の「トロイの木馬」であり、米国が創り上げた「日本の自民党政治」というシステムを維持するための「コントロールされた敵役」(コントロールド・オポジション)なのである。








