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週刊三橋貴明 ~新世紀のビッグブラザーへ~

三橋貴明(経世論研究所所長)

三橋貴明

生産性向上の投資の誘引

経済成長とは、実質GDPの成長であり、他に定義はない。

実質GDPとは、

「生産者が財やサービスを生産し、顧客が支出し、所得が創出される」

という一連の所得創出のプロセスの合計金額から、物価上昇の影響を除いたものだ。つまりは、生産者の生産金額ではなく、生産「量」が増えるのが経済成長なのである。

財はともかく、サービスの量は測りにくい。というわけで、国民経済計算上、

「数字(金額)で統計が取れる名目GDPを測定し、定点観測して得られる物価変動率(GDPデフレータ)の影響を排除し、実質GDPを計算する」

というルールになっている。

それでは、実際の生産の量、すなわち実質GDPを増やすには、どうしたらいいのだろうか。

もちろん、生産者(労働者)を増やし、国家全体の生産量を拡大することは可能だ。とはいえ、その場合は、

「国家全体の生産は増えたにも関わらず、生産者一人当たりの生産量は減る」

といった事態が起こりうる。

ケースA:10人が100を生産した。生産性10。

ケースB:20人が150を生産した。生産性7.5。

ケースAから労働者が倍になり、生産量は1.5倍になった。確かにGDPは成長しているのだが、生産者一人当たりの生産は減っている。

GDPとは、三面等価の原則により「生産=支出=所得」となる。生産者一人当たりの生産減少とは、生産者一人当たりの所得減少とイコールだ。国家全体の経済成長が達成されたとしても、国民が貧困化するケースというのは、普通にあり得るのである。

… … …(記事全文2,225文字)
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