… … …(記事全文3,584文字)<世界秩序の崩壊、軍事衝突に近づいている可能性>
世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者で著名投資家のレイ・ダリオ氏は2月15日、自身のSNSに長文の記事「公式発表:世界秩序は崩壊した」を投稿した。毎年恒例のミュンヘン安全保障会議が開催されているタイミングだが、そこで多くの指導者が「1945年以降の世界秩序は終焉した」との共通認識を示したことが指摘されている。ドイツのメルツ首相は「何十年も続いてきた世界秩序はもはや存在しない」と述べ、現在は「大国政治(great power politics)」の時代にあると指摘した。フランスのマクロン大統領も、旧来の世界秩序を前提とした欧州の従来型の安全保障構造は存在しないとして、戦争への備えをする必要性を指摘した。米国のルビオ国務長官は「古い世界は消え」、「新しい地政学リスクの時代」に入ったと述べている。
こうした動きについて、ダリオ氏は自身の「ビッグ・サイクル(Big Cycle)」の「ステージ6」だとした。ダリオ氏の理論だと、覇権国家のサイクルは1)新たな世界秩序、2)統治システムの構築・改善、3)平和と繁栄、4)富などの過剰と拡大、5)財政状況悪化と対立、6)内戦・戦争と展開していく。現在はこの最後のステージ6であり、ルールが存在しない時期の無秩序、そして「力こそ正義(might is right)」となり、大国間の衝突が発生すると警告した。
