ウェブで読む(※推奨):https://foomii.com/00187/2020020705000063438 2020年2月7日発行(通算第410号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 世界情勢ブリーフィング https://guccipost.co.jp/blog/jd/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ President Donald J. Trump’s Vision for Peace, Prosperity, and a Brighter Future for Israel and the Palestinian People(1月28日付The White House) https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/president-donald-j-trumps-vision-peace-prosperity-brighter-future-israel-palestinian-people/ ■ Donald J. Trump(1月29日付Twitter) https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1222224528065155072 1月28日、トランプ大統領が「世紀のディール」(Deal of the Century)と称する中東和平案を発表しました。 トランプ政権発足以来、クシュナー大統領上級顧問がイスラエルのネタニヤフ首相と組んで進めてきた構想です。昨年6月に米国はパレスチナ支援策を発表し、いよいよ近いうちにその全貌が明らかになる・・とみられていましたが、ようやく発表に至りました。 ・「パレスチナの経済支援に関する国際会合」(19/7/1) https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=7603 今回の和平案の位置づけは、第3次中東戦争後に採択された安保理決議242号を修正し、95年のオスロ合意II(パレスチナ暫定自治政府の自治を拡大する合意)を補完するものです。 ・「イスラエル現代史(6):第3次中東戦争~圧勝の功罪」(19/7/31) https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=7743 ・「イスラエル現代史(11):中東和平への道」(19/10/9) https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=7975 和平案の発表の前日、ネタニヤフと政党連合「青と白」のガンツ代表がワシントンDCを訪問し、各々トランプと会談。ネタニヤフとガンツはともに和平案を歓迎しました。両氏は和平案の発表の場にも出席しましたが、パレスチナ自治政府の代表者は出席しませんでした。 パレスチナ自治政府のアッバス議長は「(世紀のディールではなく)世紀の侮辱だ」と述べ、受け入れを拒否する姿勢を鮮明にしています。中東の主要国ではトルコとイランが厳しく批判。非国家主体では、ヒズボラとハマスが非難しています(「イスラム国」も発表前に牽制)。 一方、アラブ諸国では、サウジをはじめとする湾岸(GCC)諸国とエジプトは直接的な評価を避け、米国の和平仲介の努力を評価すると発表。しかしヨルダンは明確に反対。アラブ連盟の外相級会合では和平案を拒否する決議が採択されました。 EUは、和平案の内容を「検討する」と述べるにとどめました。英国のジョンソン政権は米国の努力を讃え、最も好意的な姿勢を示しました。 国連は、安保理決議242号に基づき、第3次中東戦争以前の境界線に従って二国家共存による解決策を見出すべきと主張しました。 世紀のディールのポイントは何か。トランプ政権は何を狙っているのか。米国、イスラエル、中東地域にどのような影響をもたらすのか。これらについて解説します。 *********** 中東和平案(世紀のディール)の発表 *********** ●「世紀のディール」の内容… … …(記事全文7,138文字)
