… … …(記事全文1,465文字)「反アベノミクス」が売り物だったはずの石破茂氏が先の自民党総裁選終盤で「脱デフレ」を唱えて岸田文雄前首相の支持を取り付けて、高市早苗氏を破った。首相就任しないうちに、直ちに衆院解散、総選挙を打ち出した。国会でろくな論戦もせずにである。
石破首相は自身の豹変が単やなる付け焼き刃でないことを選挙戦以降、証明する義務がある。
石破首相は「デフレからの脱却を完全なものにする」「物価上昇を上回る賃金上昇を」と強調する。日銀の金融政策について「追加利上げの環境にない」と言うが、石破氏が利上げに強く固執していたことを知る市場を困惑させ、株価や円相場を不安定にしている。