… … …(記事全文1,687文字)2024年が終わる。国際経済を振り返ると、中国の衰退が年初から加速したままだ。2025年1月には米国でトランプ第2次政権が発足する。高関税など対中強硬策を矢継ぎ早に繰り出す陣容を整えている。米国から60%の追加関税を被ると、中国は人民元暴落など金融不安に見舞われかねない。
ところが、知り合いの中国ビジネス・エリートは、「あと2年待てば、中国経済は必ず再浮上する」と言うのである。
このエリートは北京や上海の新興企業経営者たちと緊密に中国の政治・経済情勢について情報交換している。つい半年前までは、「中国経済の不振は10年続くというのがわれわれの一致した見方だ」と口にしていたが、楽観論に転じた。「習近平党総書記・国家主席体制は27年で終わるからだ。後継者は陳吉寧上海市党委員会書記だ」と言い切る。