… … …(記事全文2,025文字)資金過不足とは、
◆資金過剰:資産が増えている、もしくは負債が減っている
◆資金不足:資産が減っている、もしくは負債が増えている
という定義になる。
例えば、企業が銀行融資を受け、投資をすると、資金不足になる。逆に、銀行融資を返済すると、資金過剰。
政府の財政赤字は、資金不足。財政黒字が、資金過剰だ。
経済が成長するためには、企業と政府の資金過不足の合計、すなわちネットの資金需要がマイナスでなければならない。例えば、ネットの資金需要が対GDP比5%の「マイナス」の場合、約33兆円の負債の増加となる。
33兆円分の銀行預金が新たに社会に供給されたことになるわけだ。
逆に、ネットの資金需要がプラス化すると、社会からその金額分、銀行預金が消滅してしまうため、景気は悪化する。
日本は、1998年以降、政府と企業の資金過不足を合計したネットの資金需要がゼロ近辺に張り付いている。負債拡大不足=投資不足であるため、当然、日本経済は低迷した。
低迷はしたのだが、破滅的な恐慌状態には至らなかった。なぜだろうか。
負債を拡大する(資金不足)になる経済主体が、さらに一つ存在しているためだ。すなわち、海外である。
