… … …(記事全文2,780文字)<1979年以来の上昇率を記録>
2025年のCOMEX金先物相場は、12月24日時点で前年比70.5%上昇となった。この上昇率は1979年以来で最大であり、年間の値上がり幅としては2024年に続いて過去最大を記録している。年初の1オンス=2,641.00ドルに対して、3月に3,000ドル、10月に4,000ドルと節目の価格水準を突破し、12月には4,500ドルも上抜く展開になった。
46年ぶりの上昇率が記録されたが、基本的な相場テーマはその46年前と共通している。いわゆる「ディベースメント・トレード(通貨価値切り下げ取引)」だ。金は、無国籍通貨かつ実物通貨として法定通貨と競合関係にあると言われているが、実際に法定通貨と金との競合が激化した例は、ここ数年は見られなかった。しかし、2025年は高インフレや低金利、政治経済環境の不確実性、各国政府債務の膨張などが法定通貨保有の安全性に疑問を投げ掛け、それが金需要の拡大に直結した。
