… … …(記事全文3,219文字)<11月までの急伸地合は、認証在庫の影響大>
2025年のNYMEXプラチナ先物相場は、12月26日時点で前年比171.2%高の1オンス=2,471.40ドルと急伸した。ここ数年のプラチナ相場は、金相場が大きく上昇しても1,000ドルの節目水準で膠着化しており、明確なトレンドを形成できない状況が続いていた。生産コストの論理もあって1,000ドル割れからの値崩れが回避される一方、1,100ドル水準では買いが続かずに、上値の重さを確認する展開が続いていた。しかし、25年は5月下旬から買い圧力が強まり、7月には1,500ドルの節目を上抜いた。その後も9月に1,600ドル台、10月に1,700ドル台とじり高というにはあまりに大きな値幅の展開が続いた。
【NYMEXプラチナ先物相場(日足)】
25年のプラチナ相場の値上がりにおいて無視できない影響があったのが、NYMEX認証在庫の動向だ。通常だとあまり重視されない指標だが、今年は急激な変動がみられたことで、プラチナ相場の攪乱要因になった。昨年10月の時点では約14万オンスだったが、トランプ米大統領の誕生が決定的になると在庫積み増しの動きが強まり、3月には63万オンスまで急増した。4月の相互関税でプラチナが対象外になると6月には30万オンス割れまで急減したが、その後は9月にかけて改めて急増し、10~12月は60万オンス台での推移になった。

