… … …(記事全文2,884文字)<大規模供給過剰で値下がり>
2025年のNYMEX原油先物相場は、12月29日時点で前年比19.0%安と軟調地合になった。年間を通じて「需給緩和見通しの売り」と「地政学リスクの買い」が交錯するボクシング状態と言われたが、最終的には前者が優勢の展開になり、値位置を切り下げている。年間高値は1月の79.39ドルであり、トランプ米大統領の相互関税のショックが警戒された4月には55.12ドルまで急落した。6月にはイスラエルとイランの交戦で買いが膨らむ場面もみられたが、戻り高値は78.40ドルであり、10月には改めて60ドル台を割り込み、12月には2021年2月以来の安値となる54.98ドルまで値下がりしている。
【NYMEX原油先物相場(日足)】
国際需給は、需要が伸び悩む一方で、石油輸出国機構(OPEC)プラスの減産縮小(=増産)が進んだことが、需給緩和傾向を決定付けた。国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の石油需要は前年比で日量83万バレル増だったのに対して、供給は300万バレル増加している。このバランスの乱れが、需給緩和圧力に直結した。

