… … …(記事全文2,893文字)<先物買いがなくても過去最高値更新の意味>
NYMEXプラチナ先物相場が過去最高値を更新した。昨年12月下旬の急伸地合で12月29日に過去最高値となる2,584.50ドルまで急伸した後は、過熱感から調整売りが上値を抑える展開が続いていた。地政学リスクの高まりを背景に金・銀相場が過去最高値を更新しても、プラチナ相場は明確な方向性を打ち出せず、三角保合を形成していた。過熱感を警戒した調整売りは昨年12月31日の1,927.40ドルで一服したものの、投資家の関心は金・銀相場に集中し、プラチナ相場は値動きの鈍さが目立っていた。しかし、1月20~21日にかけて三角保合を上抜けすると、1月22日の取引で改めて過去最高値を更新し、一気に2,600ドル台まで値位置を切り上げている。
【NYMEXプラチナ先物相場(日足)】
価格水準としては昨年12月下旬の水準を上回っているが、その当時と現在ではマーケット環境は大きく異なっている。昨年12月下旬に1,600ドル後半から2,500ドル台後半まで急伸したのは、専ら中国の広州期貨交易所における投機人気の高まりを背景としたものだった。突然に投機マネーの流入が活発化し、ピークとなった昨年12月25日の出来高は22万7,666枚(1枚=1,000グラム)に達している。また、取組高は12月26日の5万2,265枚がピークだが、これは重量換算だと約168万オンスに達する。いくら現物の受渡決済を伴わない取引とは言え、無視できる規模ではない。

