… … …(記事全文2,820文字)<米国とイランだけでは決まらない和平合意>
NYMEX原油先物相場は1バレル=80ドルの節目を割り込み、6月18日の取引では一時72.83ドルまで急落した。これは3月3日以来の安値更新であり、2月28日にイラン戦争が勃発した際の値位置に近づいている。
世界の原油需給は、引き締まっている。ホルムズ海峡の流通は一時期よりも改善しているとはいえ、大規模な供給が喪失された状態に変化はみられない。国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の石油在庫は4月に日量250万バレルのペースで減少したが、5月は460万バレルまでそのペースが加速している。米国とイランが6月18日に和平合意に署名したものの、供給が安定化するのかは不透明であり、安定化しても消費国の在庫積み増しが始まる前に、さらに石油在庫は大きく減少する可能性もある。
