… … …(記事全文2,611文字)<金利上昇の「原因」と「結果」、金相場への影響>
世界的な金利上昇圧力が強くなっている。米30年債利回りは5.2%台後半まで上昇し、米財務省が利回り抑制のための長期債買い戻し(バイバック)強化を発表する前の高値5.29%に迫る展開になっている。直接的には、今週に入ってから米国とイランの軍事衝突が再開され、それに伴い原油相場が急伸した影響が大きい。インフレ懸念を高める動きが、長期金利の上昇を促している。
世界中で金利上昇圧力が強くなっても、投資家が長期国債から資金を引き揚げている背景には、公的債務の膨張、根強いインフレ圧力の他、人工知能(AI)などインフラ関連の資金ニーズが膨張している影響が指摘されている。いずれにしてもより高い金利を提示しなければ、長期国債は安定した需要を確保できない状況に陥っている。米10年債利回りも4.8%台に乗せ、2023年11月以来の高金利環境になっている。
