… … …(記事全文7,624文字)さて今朝の続きです。今しがた、フランス内務省が「山火事放火の容疑で184名を逮捕」という報道を見かけました。この人数は絶対に孤独な、そしてサディスティックな愉快犯の仕業ではなく、組織的犯行です。
それ自体では一文の得にもならない森林火災を起こすことを組織としてやる連中と言えば、そもそも実害がほとんどない温暖化を強引に深刻な被害の出る現象と思わせたがっている、気候変動危機論者のグループ以外にはないと思います。
厳罰を期待して、話を進めましょう。
● 日本の独立系研究者が、画期的な論文を発表
財団や基金などの外部資金をどれだけ導入できたかによって学者・研究者としての評価が決まるようになってしまった欧米の学界は、とくに自然科学の応用分野や医学系ではまったく信頼のおけない世界になってしまいました。
日本も徐々にそうした悪い方向に傾斜しつつありますが、まだまだ捨てたものではありません。
その証拠と言えそうなのが、どこの大学にも、研究所にも属していない阿藤大さんという研究者が、温暖化とCO2濃度の研究に海水面水温という第3の変数を持ちこんで、大気温の変化はCO2濃度よりはるかに説得力の強いかたちで海水面の水温によって説明できると主張する論文を学術誌に投稿し、掲載されたことです。
まず、図表1をご覧ください。
一目瞭然で、南北両極からほぼ赤道直下とも言える米領サモアに至るまで、世界中のあらゆる地点でCO2濃度は季節変動をくり返しながら徐々に上昇してきたことが分かります。
一方、地球全体の平均大気温も最近40~50年はほぼ一本調子で上昇を続けていました。そこで、多くの気象学者たちが、CO2濃度の上昇が温暖化を招いたと結論してきたわけです。
しかし、彼はその通説に満足できませんでした。そして、大気中の濃度が100万分子の中でたった400、パーセンテージにすれば0.04%に過ぎないほど少量のCO2がそこまで大きな影響を大気温に与えることがありうるか、もう一つの変数を導入することで検討してみたわけです。
彼が第3の変数として選んだのは、CO2よりずっと多く大気中に含まれていて、しかも大気温を上げる効果は実証されている水蒸気の発生源として文句なく最大である海水面の水温でした。
そして、大気温はたしかにCO2濃度の上下に連動して上がったり下がったりするけれども、そのCO2濃度を高めたり低めたりするのは人為的に排出されるCO2の量より、海水面の水温のほうが影響力は大きいという結論に達しました。図表2の上段に出ているとおりです。
その上で、海水面の水温を説明変数、CO2濃度を被説明変数として回帰分析をすると、なんとCO2濃度変化の99.92%は海水面の水温で説明できるという結果が出たことを図示しているのが下段のグラフです。
この論文の画期的なところは、先行した研究者たちが「大気温とCO2濃度の関係はどうも単純な因果関係では説明しにくい。どちらも同じ説明変数の影響を受けて動いている被説明変数という、いわゆる見せかけの相関性が生じているのではないか」という疑問に明快な解答を出したことです。
「見せかけの相関性」とは、相関性が存在しないという意味ではなく、ふたつの変数どちらも第3の変数の影響を受けて動いていることを意味します。この可能性を指摘した議論を代表するグラフとして、図表3をご覧ください。
過去40~50年、CO2濃度も大気温も上昇してきたわけですが、一貫してCO2濃度の上昇は加速しているのに、大気温の上昇は減速しています。この差をいちばん単純なかたちで説明できるのは、ふたつとも同じ変数の影響を受けているけれども、CO2濃度のほうが敏感に反応し、大気温の反応は鈍いということでしょう。
阿藤さんは、ずばり「その第3の変数は海水面の水温だ」と証明しました。
そして、海水面の水温がCO2濃度に及ぼす影響力の強さ(決定係数の高さ)から考えると、これまで実施されてきた人為的CO2排出量の抑制は、たとえ「温暖化を阻むためにCO2濃度を下げる」という目的自体は正しかったとしても、まったくムダな努力だったとまで言い切っています。



