… … …(記事全文1,765文字)国家基本問題研究所企画委員の岩田清文元陸上幕僚長によると、昨年6月のウクライナの反転攻勢を失敗に終わらせたのはロシアの強固な陣地に張り巡らせた塹壕だ。中国が対露輸出した掘削機が決め手になった。中国は掘削機に限らず、ドローン、半導体、ボールベアリンク、工作機械のほか、ロケット弾の推進剤となるニトロセルロースなど、軍民両用の技術と製品を大量供給している。
これに対し、先のイタリアでの主要7か国首脳会議(G7サミット)の首脳声明は、中国に「深刻な懸念」を表明した程度にとどまる。