… … …(記事全文1,271文字)トランプ大統領が連発する高関税砲について、戦後の自由貿易体制を万能と信じる日本のメディアはとんでもないと騒ぐ。日本経済新聞の2月16日付け社説「トランプ関税は世界経済を壊しかねない」は「世界に繁栄をもたらしてきた自由貿易体制を根底から覆そうとしているのか。関税を武器に他国を脅し、米国の利益だけを追求するトランプ米大統領のやり方は、とうてい容認できない」という具合だ。
優等生の答えだが、じゃどうする、中国の安値攻勢と世界市場シェア支配にどうするかと聞かれたら、トランプ高関税は正しいと答えるのだろうか。そこで、高関税砲の衝撃をいくつかに区切って検証しよう。事態がどんどん動くので、それにあわせながら論じよう。本論は第1回である。