… … …(記事全文1,518文字)トランプ米大統領の発言をどう解釈するか、しばしば困惑させられる。単に注意を引きつけるか、あるいはそらすためなのか、それとも大きな政策変更を示唆し、それを本気で実行するためなのか。正解は以上のすべてがミックスしている、ということになろう。無茶で粗暴のように見えても、実は達成すべき目標を明確に意識しているのだ。
たとえば、ウクライナ和平仲介の見返りとして、ウクライナのゼレンスキー大統領に対し、レアアース(希土類)の権益の譲渡を迫っていることで、拒否したゼレンスキー氏を「独裁者だ」と呼び、「勝つ見込みがなく、始める必要のなかった戦争支援に米国を引き込んだ」「選挙を拒否し、ウクライナの世論調査では支持率が非常に低く、彼が得意だったのはバイデン氏を『バイオリンのように』操ることだけだ」と非難した。トランプ氏はウクライナのレアース獲得へ本気なのだ。