… … …(記事全文2,571文字)国際金融の総本山、IMF(国際通貨基金)は中国GDP偽装に加担し、西側メディアはその嘘を追求しようとしない。ならば、筆者自ら分析してみた。そのポイントを以下、紹介しよう。
グラフ1は中国国家統計局公式発表の実質GDPの成長率と成長寄与度である。GDPの需要面を構成する最終消費、総固定資本形成と純輸出(輸出マイナス輸入)の成長寄与度で、足し合わせると実質成長率になる。中国国家統計局は先述したように、生産面からみたGDPを優先して速報する。先に述べた名目で4.6%、実質5.2%、24年の名目4.2%、実質5%がそれである。だが、西側では当たり前の需要面からみたGDPは数カ月遅れて発表される。生産水増し疑惑のあるGDPがそのまま既成事実となり、5%前後の成長という「既成事実」だけが中国内外に定着してしまう。