… … …(記事全文2,180文字)前回から続く
中国金融とは噓で塗り固められた壮大な虚構だ。それを象徴するのが「中植企業集団」(中植)の破産とその傘下の「中融国際信託」(中融)の清算だが、それにもまさる虚構ぶりが明るみに出そうなのが、中国の国有軍需大手の「中国航空工業集団」(AVIC)直営のノンバンク「中航信託」の信用危機隠蔽工作である。
2025年4月18日、「AVIC」傘下のノンバンク「中航信託」が他の信託会社2社による会計監査を受けることが明らかになった。会計監査という、いかにも専門的で地味な経済情報は海外メディアの注目を浴びなかったが、この手続きは「中植」「中融」の清算の際にとられた手法で、破産や清算を正当化するための時間稼ぎ、あるいは準備プロセスである。つまり、「中植」「中融」と同じく大手のノンバンクの破綻劇の始まりを告げる。ある意味で、この事件は「中植」「中融」以上にことの深刻さを示すものだ。
というのは、「AVIC」は国有企業中の国有企業と位置づけられる、共産党直轄の巨大戦略企業であるからだ。その傘下にあるノンバンクが経営破綻の道を選ぶのである。
