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2026年は、ベネズエラに対する米軍の電撃的な急襲で明けた。それは、昨年11月にトランプ政権がまとめた国家安全保障戦略文書で言う、南北アメリカ大陸とグリーンランドを含む西半球中心の「ドンロー主義」の発露と一般には評され、かの膨張中国に対しては融和で臨む「米中G2」主義の道と警戒する見方も多い。
だが、トランプ流は従来のセオリーにとらわれない「狂人戦略」である。相手を混乱させたうえで、秘匿する真の目標を達成する。その格好の相手が、経済と武力の増長をバックに米国覇権に挑戦する超大国中国である。ドンロー主義は国際秩序無視と米国の同盟国・友好国を戸惑わせているが、もとより国際ルールを平気で踏みにじって経済威圧行為、領域拡張を繰り返す習近平中国共産党総書記に対しては、唯一効果的な対抗策と捉えるのがリアリズムというものだろう。
