… … …(記事全文1,382文字)中国国家統計局は先週、ことし1~3月期の国内総生産(GDP)の実質成長率が前年同期比で5%だと発表した。まやかしである。
実は中国のGDP算出法は恣意的な操作が容易だ。統計局は全国各地方政府から報告される1,2,3次産業別の付加価値生産即ち事業者・企業の粗利益を集計する。各地方を管轄するのは各地の党書記である。出世をめざす各地の党トップは党中央の成長目標達成を励む。ことしの成長率目標は実質4.5〜5%、2025年は同5%前後で、統計局発表の25年、26年1~3月期とも5%、党目標と見事に一致する。中国方式のGDPの6割以上を占める流通、飲食・サービス、運輸業などで構成される3次産業が1~3月期前同比5.6%増、25年同5.7増からすれば、全体の5%成長に違和感はない。GDPは付加価値生産総額だから中国方式自体は正しいが、投資、消費、純輸出など需要から見るGDPと一致するはずだ。日米欧は後者の方式で正確に測れる。

