… … …(記事全文5,329文字)いつもメルマガをお読みいただき、ありがとうございます。
これまでの連載で、資産配分・リバランス・支出のルール、日本や世界のデータ検証など、学術論文をもとに「FIREを成功させる理論」を読み解いてきました。 しかし、理屈はわかっても、いざ自分のポートフォリオに当てはめようとすると、「結局、いつ・何を・どれだけ売買すればいいの?」 と手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
第8回の今回は、これまでの知識を「1つの具体的な運用ルール」にまとめる実践編です。ポイントは次の2つだけ。
1.【ポートフォリオ】
株式と債券の配分を「固定」せず、年々少しずつ株式を増やしていく計画を立てる
(各論文が導いた最適な割合は、本文で紹介します)2. 【リバランス】
生活費は「増えすぎた資産」から引き出し、ついでに配分を整える。それでも目標から「5ポイント以上」ズレたときだけ、少し売買して枠内に戻すこの2つを守るだけで、暴落の恐怖から解放され、感情に振り回されない「守りの投資」が完成します。SNSやブログでも様々な手法が語られますが、今回は過去のデータと有識者の研究に裏打ちされた王道の手法を、年1回・5分で終わる具体的な作業にまで落とし込みました。
【本日の目次】
・前提:現役時代とFIRE後では「別のゲーム」を戦う
・ポートフォリオ:3つのフェーズで作る「ゆるやかな右肩上がり」
・リバランス:売買せずにキャッシュフローで調整する3つの手順
・年1回・5分で完了!具体的なチェック手順と口座別の売り方
・使う前に知っておくべき3つの限界さっそく、現役時代とFIRE後でどうルールが変わるのか、前提条件の確認から進めていきましょう。
▼参考(ブログ)
・「年齢とともに株を減らす」が資産寿命を縮める真犯人だった
・暴落時に株を売るな!FIRE後の資産取り崩し優先順位「PMR」
前提:現役時代とFIRE後は「ルールが全く違う別のゲーム」
現役時代には、給与という安定した入金があります。そのため、生活防衛資金さえ残しておけば、残りを全額株式に投じてもリカバリーがききます。暴落が来ても、むしろ「安く買い増すチャンス」として乗り切れる。これが現役時代のセオリーです。
(過去データでは長期的に株式100%が最も増えやすい傾向がありますが、狼狽売りをしないよう、ご自身のリスク耐性に合ったバランスにすることも重要な項目です)しかし、FIRE後はこの前提が180度変わります。給与がなくなり、生活費のために「運用している資産を取り崩す」ことになるからです。

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