… … …(記事全文2,550文字)<小麦は3年1ヵ月ぶりの高値更新>
CBOT小麦先物相場は8月27日に1Bu=750セントを上抜き、2023年7月以来となる3年1ヵ月ぶりの高値を更新した。小麦相場の急伸を促しているのは、黒海地区からの供給不安だ。需給見通しに大きな変化は生じていないが、黒海の戦闘が激化すれば買われ、緩和すれば売られる展開を繰り返しながら、徐々に取引レンジを切り上げている。6月には冬小麦の収穫時期を前に600セント台を割り込んでいたが、7月以降はロシアとウクライナの戦闘激化を眺めて、上値追いの展開になっている。
【CBOT小麦先物相場(日足)】
ウクライナ戦争は2022年2月の勃発から4年半が経過したが、未だに和平合意が実現する見通しが立たず、戦闘は逆に激しさを増している。ロシア軍は東部ドネツク州などで攻撃を続け、さらにウクライナ主要都市に対してもミサイルやドローンによる攻撃を強化している。一方、ウクライナは航続距離が1,000㎞に達する長距離ドローンを駆使し、ロシア内部の軍需施設、石油インフラ、補給線などを攻撃している。こうした中、両国は主要産業である穀物の輸送インフラに対する攻撃を強化していることが、両国からの小麦輸出の減少を招いている。

